ジストニアでピアノが演奏できず、お悩みのあなたへ
*ジストニアとは?
ジストニアは腱鞘炎のような腱や筋に影響を及ぼす故障とは全く違う種類の症状です。
ジストニアの場合は、運動をコントロールするための脳の許容量に問題が起きています。
筋肉が意思に反して収縮して固くなり、不自然で痙攣したような動きをするようになります。
手や指が脳からの指令に反応できなかったり、思うように反応しなくなります。
鍵盤に触れようとしても指は意志に反して固まってしまうかも知れません。
痛みを伴う症状ではないのですが、ジストニアに苦しむ音楽家にとって
精神的なストレスやフラストレーションは計り知れなく大きいものです。
ジストニアによって演奏家としてのキャリアを絶たれてしまった著名な素晴らしい音楽家もいます。
*ジストニアを克服して
私がジストニアを患ってから約20年が経ちます。
音大時代に自分に合わない過度の練習でジストニアになってしまったのですが
その当時は世の中にジストニアと言う言葉や、ジストニアを理解してくれる方もいなく
大変辛い思いをした事があります。
手の故障専門の先生に診てもらったり、針治療に通ったりあらゆる事を試しましたが
改善の傾向が見られないまま、でも私なりにだましだましですが練習したりコンサートに出演させて頂いたりしておりました。
まだまだ色んな事にチャレンジしたい時期でしたので、それがなできないまま諦めて人生を送っていくのかと思うと
本当に悔しく、何の為に今までピアノを弾き続けてきたのか、と自問自答する日々でした。
それから4年程経ったある日、私の人生を一変させてくれたロシア人の先生との出逢い。
強く念じていれば叶うものなのですね。
初めてレッスンを受けた日に<あ、この先生は絶対に助けてくれるな>と直感で感じました。
それから約5年近くは先生の傍でジストニアを克服する奏法を一から勉強し
その後、ロシアのカペラホール<カーネギーホールクラスの格式あるホール>でのコンサートに出演させて頂いたり
日本ではソロリサイタル、日演連のソリストオーディションに合格し、東京文化会館でリサイタルさせて頂けるまでに
なったのです。
またピアノを弾ける喜びを感じられる日がやってくるなんて思ってもいませんでしたので
私のこの経験からジストニアや手の故障で悩んでる方たちを助けて
第2の希望に満ち溢れた人生の喜びを共に分かち合えたら。。と心より望み願っております。
そして
私もいつかジストニアや手を故障して弾けなくなっている人を助けてあげたい!と強く思う様になりました。
公開日:
最終更新日:2015/01/13